高校生クイズについて おしまい

・どうも~高校生クイズの救世主で~す(分からない人は気にしないでください)。

高校生クイズ、視聴率が良かったとかで、賛否両論の両方からいろいろ述べられてきてるようである。正直言って、私の予想は「視聴率横ばい」というところだったので、意外ではあった。

・私の周りでも、教員で見た人は結構いた。が、「おもしろかったね」と言っていた人は、私の知る限り皆無。高校生に聞くと、見た人自体があまりいないようであった。

・視聴率が良くても、これに気を良くして「日本一クイズ王決定戦」的な番組は、たぶん生まれないと思う。そこの予想は変えない。高校生だから演出できた部分が大きすぎること、高校生というブランドが必須であること、予選にかかるコストが大きすぎること(ライオンのような大きいスポンサーが付きづらい)などなどの理由である。だから、次の「日本一クイズ王決定戦」は、アタック25の40周年?

ラ・サール早慶を編集で重視したのは、右上のテロップに「開成vs灘vsラ・サールvs早慶」という全国的にキャッチーな高校名を書きたかったから、だけの気がする。ただ、これは最近のテレビの常識なので、好き嫌いは別として、批判しないでおく。つーか、好きではないけど。

・で、一応整理しておくと、私が今回の高校生クイズを批判する観点は「そもそもこういうコンセプトになることを知らず、『わたしたちでもがんばれば勝ち残れるかも知れない』と思い、それなりにお金を掛けたりして、せっかく参加してくれた参加者たちの心を踏みにじっている」という点が主である。

・準決勝を「あんなもんクイズじゃない」と批判した。批判はしたものの、高校生の悩む姿としては、高校生クイズ史上相当「いい画」であったことは確かである。むしろ、「数学オリンピック」の高校生がいるのに「数学オリンピックの問題」を出題することに、不公平感を感じてしまった。「理系」=「頭が良い」という低レベルな思い込みが根底にあるように思えてならない。ま、「理系の知識」は、なかなか普通のクイズにしづらいので、理系問題を出題しようと言う意識は評価したい。

・余談だが、クイズ研究会には文系の人が圧倒的に多い気がする。TQCでも理系問題が出るとうれしかった。他の人がなかなか正解しないので(私は国語教師だが、入学は理科一類なのである)。