一つには、物くるる友。

高校生クイズ決勝のベストは?という話が少しだけあったので、私も少しだけ。私のベストはやはり第7回かな。山形東の3人のバランスが究極に良い(暇な人は各人の解答数を数えてみよう)。終わってから東大寺のエースに話しかける福留氏のコメントがまた良い。

 

・第8回も面白いし名勝負だが、問題集を見る限り相当編集されているようで、第7回ほどの緊張感は無い・・・かな。問題もやや荒っぽい(それでも決勝にはとっておきの問題を残していたようだが)。なお、問題が良いのは第9回決勝であるということも付言しておきたい。

 

・ちなみに、高校生クイズの問題は第8回で相当荒れるのだが、第9回でかなり持ち直しており、地方大会から良問が続くようになる。スタッフロールから拝察するに、この回から大学のクイズ研が問題作成に携わっている。そして、この年は第13回ウルトラと史上最強が開始した年でもある。今からちょうど30年前のお話。

 

・やや粗雑な議論であることは承知の上だが、ちょうど30年前という時期に「クイズが職業になる時代」が到来しようとしていた、ということができないか。いや、クイズ制作を職業にしている人は既に存在していた。ただ、それは出版界に限られていたし、パズルや推理クイズなど、今言う「クイズ作家」の範疇とは相当違う業界の人に思える。放送界を中心としてクイズを生業にする可能性が、この辺から出てきたということだ。

 

・全然別の話。こういうのを見つけた。問題集は販売する、というのが文化的に優位なようだが、無料で配付するとは豪儀なことよ。何だかんだ言っても、タダで物をくれる人はいい人なのだ。寄せ集めの問題ですら商売の種になる時代に、自作クイズ問題を無料で公開することに手放しで拍手したい。