手とり足とり教えます(この歌詞は何という歌シリーズその1)

・フジテレビで放送されたドキュメンタリー番組に、「放送禁止歌」(森達也)というのがある。この中で「言葉を言い換えて唄う気は?」と聞かれた高田渡氏が、いつになく厳しい声と表情で「しない、そういうのは一切無いですね。そういう風にして表現したいんだから」と述べるシーンがある。このときの高田渡は本当にカッコいい。

 

・補足すると、この番組は書籍になっており、その中にこの部分の経緯が詳しく述べられている。このとき高田渡は、「生活の柄」をNHKで歌わないでほしいと言われたことを話していた。理由は「浮浪者」という言葉が入っていること。そこで森が「じゃ、浮浪者をホームレスに言い換えて歌えばいいんですね?」と挑発的に訊ねる。すると(書籍によれば)「絶対にそれはない。歌とはそんなものじゃない。もし言葉を言い換えたならその瞬間に、この歌は意味をすべて失う・・・・・・だったら僕はもう歌わない」と言ったとされる。

 

・もっとも、吉田拓郎は「見ている者はいつもつんぼさじき」を「いつも蚊帳の外で」と言い換えてるけどね(名曲「ペニーレーンでバーボン」ですね)。

 

・などという話を、「日経イチグラ」を見て思い出したとさ。

 

・私は新聞に詳しくないので、「U22」の中の人がどういう素性の人か分からない。ただ、他人のクイズ問題を勝手に添削(全然講評じゃねーじゃん)している以上、名前くらい明らかにしたらいかがなものか。そもそも、クイズ問題を添削するなんざ、元々の募集要項の何処にも書いてないんじゃないの? 勝手に添削しているとしか思えない(もしかしたら「添削しますけど、いいですか」くらいのアポがあったかもしれないが)。で、何というか、作問者へのリスペクトが無いんだよなぁ(その辺、さすが現役プレーヤーたちは今のところ品位を保っているように思う)。これが「クイズ添削道場」に投稿してきた問題なら、いっくら添削しても良いと思うがね。

 

・また、知識のマウントを取りにいっている感じもなんか嫌。いかにも「オレの方がものを知っているから、問題を直してあげてやってるんだ」という印象がする(個人的な感想です)。こんな衒学的で偉そうな話を、北から南まで続けるのだろうか。しんどいわ。これにつきあう講評担当のプレーヤー達もタイヘンだわね。まあ、衒学的な話に広がりうるクイズ問題が多い現状にも、多少原因はあるにしても。

 

・つーことで、「いずれ書く」と言った話よりも、U22氏の話を書いてしまった。クイズが広がるかどうかの話は秋元さんにおまかせします。