おしつけ道徳さようなら

・忙しい。生徒は学校に来ていないが(秋田市は4/13~26の間休校)、例年忙しい4月、仕事はいくらでもある。担任を外れたのに、県高文連の将棋部会の委員長になったり(私は将棋できません)、進路副主任をしたり(前任校で主任をしてたときより仕事が多い)。ということで、クイズ界で最も高文連と関わりのある教員として1年間がんばります(何を?)。

 

・唐突ですが、問題作りが上手だと言われたい人は、イチグラの記事(U22のほう)と『水上ノート』を熟読すれば良いのではないのでしょうか。この話は「プレバト」と絡めて書きたいのだが、もう少し後で。

 

・にしても、イチグラのU22編集チームのコメントは全然頭に入ってこない。個人の価値観なので否定すべきではないかもしれないが、「リンガーハット」を答えにしたい人達に対して、「木の耳」とかいうベタを提案してどうしようというのでしょうか。別に押しつけているつもりはないのだろうが、ベタ落ちが良問だと勘違いする学生が出てくるかもしれない。「木の耳」を外せば面白い問題だと思うが、早押しっぽくなくなるかも。

 

・そういえば、「早押し問題」を投稿するという設定だったが、私のように「どうせ正解が出にくいから、誤答罰をなくしてエンドレスチャンス」というルールを多用する人間にとって、問題構成は全然変わってくる。そこまで極端ではなくても、ダブルチャンスクイズにしたり、負けたらスカイダイビングにしたりするだけで、同じ早押し問題でも評価が変わってくるよね。

 

・『水上ノート』をパラパラ読んでいる。基本的に「ビジネスパーソンの勉強法」的な本があまり好きではなく、基本的に手に取ることはないのだが、この本は明らかにクイズ本としか言いようがないので研究のために購入した。ビジネスのコーナーにあるが、ビジネスパーソンが手に取ることは、絶対にないと思う。この本の内容については追い追い触れていくことにして(どうせ書かないんだろ、という国民の声が聞こえてくるが)、ひとつだけ気になったことをまず書いておく。

 

・いわゆる「学生系クイズ」が出てきたとき、「長文」クイズを編み出したのが東京大学立命館大学大阪大学の学生だという記述がある。当事者だから書くが、私が東大クイズ研に在籍した1994~97年度において、長文クイズは東大で殆ど行われなかったと思う。私の3学年下の人達(特に、後にマンオブを制する塚本くんとか)は出していたが、「編み出した」わけではない。1995~97年に、最も多くのクイズ問題を東大で出題した(たぶん)私が言うのだから間違いない。まあ、この頃「長文クイズ」は割とインカレサークルっぽい団体(各大学のクイズサークルだけでは満足できない人達が作っていた)で主に行われていたと思うので、わざわざ大学名を明記しない方がよかったかもね。TQCって、そんなにクイズ界で王道を歩み続けてきたわけではないのよね。

 

・なぜ東大クイズ研関連の勉強法書籍が出版されるのか。その辺の分析も終わっているので、また今度。