究極のジャンル早押し通過クイズ(言い過ぎなタイトルシリーズその1)

この記事を見て、思い出したことがある。私も、この本は所有している。

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・元々は水谷さんの家で見たのだが、その後購入した。自主出版のため、なかなか流通していないようだが、この本以上に密度のあるクイズ本は、他にあまり見たことがない。平成5年発行だが、所謂クイズ屋の人の編集したクイズ本で、この本を越えているものはちょっと見たことがない。

 

・記事にもあるように、26人の方が1人1ジャンル、だいたい30~40問程度ずつ作成し、簡単な解説を施すというスタイルなので、問題の統一感に欠ける部分があるが、そんなことはマジでどうでもいい(統一感なんか、何ら重要ではない)。そもそも、問題の質はおしなべて高い。が、私が気に入っている一番の理由はそこではない。

 

・先に掲げた26人には、有名プレーヤー(カプセルクイズ経験者とか)もいるが、ほとんどはごく普通のクイズプレーヤーである。この「ごく普通のプレーヤー」たちが、1人1人別々のジャンルの問題を持ち寄るというスタイルが画期的なのである。

 

・自分が詳しいジャンルの問題を、必ずしも詳しくない人達にどう出題すれば面白い問題に仕上がるか。その料理の仕方を感じるのが面白い。文体が必ずしもこなれていない問題もあるが、ネタ選びがしっかりしているので、そんなに気にならない。何よりも、作っている人が楽しそうなのだ。そんなの分かるのかよ、と思う人もいるでしょ。分かりますよ、問題作成してれば。好きなジャンルの問題を作るのが、楽しくないわけないじゃん。

 

・ちゃんとした生活を送っているクイズ好きがある程度の人数集まったら、こういうアンソロジーを作るのは楽しいだろう。しつこいようだが、私もそれに倣い、大学のサークルの同学年の人達の問題を集めて冊子にした。殆どがクイズプレーヤーという自覚のないクイズ好き(クイズに強くなる気がさらさらない)集団だったから、今読んでもバラエティーに富んで面白い。

 

・「クイズの饗宴」を読むと、クイズ問題作成の初心者でも、自分の得意ジャンルの問題作成をすれば、割と簡単に問題作成のコツがつかめると思う。同じジャンルばかり作ってどうすんの、と思うなら、私みたいにHPで発表するとか、私はやらないが「みんはや」で出すとか、いくらでも成仏のさせ方はある。西岡くんが何処かで言及していた私の「ダウンタウンクイズ」、問題作りは最高に楽しかった。

 

・ということで、鶴君の「進学校100問」とか、秋元さんの「洋楽の脚韻100問」とか、クイズプレーヤー選りすぐりの「究極のジャンル別クイズ」を腹一杯味わいたいものである。