俺とお前は まるでなつかしい友達さ(ドラマ主題歌シリーズその1)

フォークダンスDE成子坂特集視聴。確かに面白いし、成子坂のコントがテレビで見られるのは喜ばしいことだが、テレビ用のコントだったのが残念。成子坂のコントが、後の(つまり今の)コント師たちの演目にどれだけ影響を与えているのかを示すには、ライブビデオから珠玉のコントを2本くらい見せないと。

 

・とはいえ、悲劇のコンビという形ではなく、時代の最先端を駆け抜けて今も影響を与え続けている伝説のコンビ、という形で取り上げたのはよかった。「お笑い実力刃」って今後はこっちの路線でいくのだろうか。

 

・彼らが活躍した1990年代。この時代は、世間の訳知り顔をした人たちが、「新しい笑い」を「シュール」という言葉で括って説明した気になっていた。でも今回の番組ではそういうこじつけの説明ではなく、芸人さんたちが芸人さんの感覚で「成子坂の何処が面白いか」を教えてくれた。そして、その言葉のどれもが我々にとって分かりやすかった。成子坂のコントがもはや、現在のお笑いシーンにとっての「古典」となっているからに他ならない。

 

・意識されない形で後続の文化に幅広く溶け込んだものこそ「古典」と言える。物語の文体のみならず、少女漫画の成立にまで影響を与えている(と私は思っている)『源氏物語』は、やっぱり古典なのだ。ドラマ「俺たちは天使だ!」はコメディードラマの古典なのだ(なぜかこのドラマのことを最近思い出した)。成子坂のコントに既視感を覚えた若者が多かったと思いたい。見たことがないのに懐かしい気がするものってあるのよね。

 

・ところで、クイズの「古典」って何ですかね?