勉強して東大に入ろうね会

・戯れに高校生クイズ1回戦の問題を某サイトで見た。計算問題2問を除き、28問中22問正解。ま、そんなもんでしょ。
 
・計算問題。てこの問題は簡単すぎる。放送もされた「はやぶさ」の問題だが、要は第2宇宙速度を求めよ、と言う問題であることが分かれば、あとは式に当てはめて計算。どんな式かは調べて下さい。万有引力による位置エネルギーの公式さえ覚えていれば楽勝。指数は無視して(2*6.60*6.00/6400)のルートを計算。つまりは(2.2*9/16)のルートだから、与えられたルート2.2=1.48を4で割って3かければよい(その方が約分ができて楽)。第2宇宙速度は普通11.2km/sと知っているから、それに合わせて指数を考えたら早い。
 
・宇宙の大きさの問題は、宇宙を球だとして、半径を宇宙の年齢(を秒に直して)に光速度を掛けた値で出し、体積を出すといううざい計算。現場ではどのくらい条件が出されたんだろ。
 
・毎年指摘していることなので、いまさら問題については述べない。
 
・明らかにクイズ的ベタベタ知識なのに、クイズ問題で覚えたのではないということを強調して説明させる演出は、いかがなものか。潔く「クイズで覚えました」って言えばいーじゃん。
 
・早押しクイズで、わずか0.17秒差!とか言っているが、感覚上0.1秒違えば、押した本人的には相当押し負けているはず。
 
・この番組のスタイルが4年続き、いよいよ「クイズ王日本一決定戦!」的な番組が放送しにくくなってきたと思う。高校生でこのレベル(世間から見れば難問)の問題を出題してしまえるということは、大人で同じレベルの番組をやっても成立しなくなっているということだ。で、テレビで出題する以上、興味の沸かないような問題や、凄さの分かりづらい問題や、正解してもらえない問題はボツらせるしかない。よって、これより難しい問題は、ちょっとテレビでは出しづらいということだ。しかし、難しくしなければ「高校生クイズと同じジャン」と言われる。
 
高校生クイズでクイズ王決定戦的番組の人気を復活させようと画策していた人が、いたかどうかは分からない。ただ、世に多くいる「クイズマニア」をテレビの場に出したい人は、確実に存在している(と思う)。そういうチャンスを、実は高校生クイズが奪っていく皮肉な状況。
 
・私はTBSを見られる環境にないし、東京近郊にも住んでいないので、「クイズ最強王者決定戦!~ワールド クイズ クラシック」を見る予定は無いし、出る予定も無いが(とか言って出たりして)、どんな風に作るのか大変興味を持っている。にしても、「想像を超える世界で行われる早押しクイズ、一問多答問題やボードクイズ」って、どんなんや? わたしにはネプリーグとかQさまにしか見えないんですが。
 
・某高校のリーダーが総理大臣とアメリカ大統領を全部覚えていると言っていた。そのくらいなら私も高校時代覚えてましたが。もちろん私は、別に日本を背負う頭脳の持ち主ではありませんが。記憶力なんて、知力でも何でもない。つーか、クイズなんかできたって、そんなのは知性でも何でもない。昔やっていた「石原慎太郎知事に意見を述べる」の方が、よっぽど知性と言える。ま、あれは絶対にクイズではないが。
 
・ま、クイズができることと、頭が良いことをごっちゃにするな、ってこと。全然違うんでね。