エキゾチッククイズ!

・昨年は、高校生クイズ・WQC・頭脳王と、難問系クイズ番組が立て続けに放送された年だった。
 
・難問系、といっても、従来クイズの好きな人たちが出題し合ってきた、ある偏りを持つ「難問群」を出題しているに過ぎない。クイズ好きが対応しきれない問題が出題されることは、基本的にはなかった(あったとしてもスルー・キャンセルとして放映されていないだろうが)。
 
・そもそも、テレビで出題できる「難問」には、作問についていろいろな制約がある。差別用語や商品名に関する問題などは出題できない。しかしそれより、何と言っても一番大きいのは「答えてもらわないと、番組が成立しない」という点だ。
 
・つまりこういうことだ。いくら「難問」と銘打っても、正解者が出ない問題を出題していては、いつまで経っても勝敗がつかない。クイズ番組として成立しないのである。
 
・だから、難問系クイズ番組は、今のクイズ好きたちが知っていそうな問題を出題していく。もっとはっきり言えば、クイズ好きたちが仲間うちで出題しあった問題と、同じ問題をテレビ番組で出題しているのである。ま、このくらいのカラクリは、今どき一般の方でも感づいていることだと思う。
 
・で、最近考えているのは、テレビの制約を外し、新しい形の「難問」を作れないか、ということである。そもそも普段私が作る問題は、クイズによく出る問題になるべくかぶらないように心がけている(つもりだ)。
 
・ということで、今後「クイズによく出る難問」ではなく「純粋な難問」を探る試みをしていくつもり。もちろん、ただ難しいだけの問題ではなく、クイズとして成立している問題を、ということですが。