虎の威を借るといえばキツネですが、では・・・(第1回ハワイよ)り

ウルトラクイズを見ていると、早とちりした解答者に対し、「問題は最後まで聞くこと!」のようなツッコミが司会者から入ることがある。
 
・よく考えてみると、早とちりを戒めるのに「問題を最後まで聞く」というツッコミをするのは、「早押しクイズ」というものの全否定になるのではないか? 私は昔から疑問だった。
 
・最近、その理由がやっと分かってきた。ウルトラクイズの問題は(第14回まで)エクセルデータ化してあるので、たまに調べごとのついでに読んでみたりする。とにかく問題文がおしなべて短い。そういえばクイズグランプリの問題だってメチャメチャ短いわけだし、昔のクイズ問題は一般に短かった(ただし、ウルトラクイズの問題集にある文面は、放送時よりやや短くしてあるものが散見される)。
 
・現在の問題は、早押しポイントというものを強く意識し、早押しに「適した」文体を「進化」させてきた。情報を取捨選択し、複数の情報を入れながら、早押しポイントを何処に埋め込むかを決める。自然と問題作成者がいかようにも早押しクイズを支配することができるようになったのである。長文化することで、逆説的だが、長文化が超早押し化を推進した、とも言える。
 
・もっとも「超早押し」というのは、問題文が長ければ長いほど演出できるのだから、当然といえば当然か。
 
・しかし、ウルトラクイズの問題文は、超早押しをあおることを、もともとあまり想定していないのではないか。
 
・てなところまで書いて、筆が止まった(筆で書いているわけではないが)。それで更新が進まず。