高学歴 高収入 高校生

高校生クイズが今年から大幅に変わるようである。
 
・公式HPを見る限り、今年はゲーム性を高めるような方向性で考えているようだ。別に本ブログはクイズ番組をくさすためにあるわけではないのだが、敢えて厳しく予想しておく。たぶん、失敗すると思う。ゲーム性の高い視聴者参加番組は、成功するのが難しい。「風雲たけし城」(を私は全く見たことがないのだが)や「炎のチャレンジャー」(は私も4回出たが)、「ウルトラクイズ」は、稀な例外である。
 
・確かに、Qさまの相変わらずの人気やら、クイズ風のバラエティー番組の活況(お試しかっとかペケボンも入る)やら、クイズ的要素のある番組は求められている状況にある。だからということで高校生クイズもバラエティー化を目指すべきなのか。いや、それで失敗したのが2000年代中盤の高校生クイズだったはずだ。あれでバラエティーゲームっぽい高校生クイズは、無理だと分かったはずだ。
 
・ゲームは、タレントがやるから画になるのであって、素人がやっても画にならない。「ウルトラクイズは画になったじゃん」という意見があるかも知れないが、それはお門違い。あそこまで手間を掛けて、時間を掛けて、カメラ回すだけ回して、ごく一部分のおいしい所だけを使う、というような余裕が今のテレビには、絶対にあるわけがない。
 
・また、他のゲーム的番組(「vs嵐」とか「フレンドパーク」とか)より面白いゲームが思いつくとも思えない。現在紹介されているゲームも、聞くからに面白く無さそうだし。
 
・だからと言って、昨年までの高校生クイズが良かった、とも思わない。そもそも現在、クイズでは高校生の姿を伝えられない時代になっているのではないか、というのが私の説。ウルトラにしても高校生クイズにしても、クイズはあくまでも高校生の生の姿を伝える「手段」であって、クイズが主だったことは無い。クイズがその手段たり得たのは、もっと視聴者や参加者がウブだった時代に限る。ウブじゃないシロートは、最もテレビに向かない人々、ということ(この話はホールドオン等と絡めていずれ詳しく書きたい)。
 
・だから、もっと厳しいことを言えば、高校生クイズは、もう終わっても良い番組なのではないかと思っている。いや、思ってきた。ま、それは福澤引退のときから思い続けている。