久しぶりの読書感想文

・最近何やかんやで忙しく、更新もままならない。
 
高校生クイズの感想、、、はタイミングを逸したので、『クイズ王の「超効率」勉強法』という本の感想を少しだけ。
 
・基本的に(笑)が頻繁に出てくる文章は、読んでいてむずがゆくなってくる。ま、それはおいておく。
 
・最近、勉強法に関する本が多い。また、ビジネススキル(って何だ?)を上げるための本も多い。そういう本であることを期待した人にとっては、いささか立腹の内容ではなかったか。
 
ビジネスパーソンを相手にするなら、「時間が無い中でどう勉強するか」という観点がなければならない。勉強に時間が多く取れる人の意見は、あまり参考にならない。知識の増強に時間を使いまくれるなら、そりゃ3か月で漢字検定1級に合格できるでしょ、と思われていなければよいが。私は教員をしながらだったので、準1級・1級それぞれ1年ずつかけて勉強した(受験は各1回のみ)。
 
・いずれ、ビジネスにはあまり関わりのない本だ、と思っておいた方がよい。大学の頃、塾講師をしていて、子供達にクイズを出した。正解した子を褒めて上げたらモチベーションが上がったという。そりゃそうでしょ。人に物を教える人間なら全員知っていて、かつ実践していること。それを授業にどうつなげるかまで、我々なら語りますが。
 
・腰巻きには「勉強はゲームのように攻略できる」とある。勉強というものを相当狭く設定しているようで、知識のインプットアウトプットだけで「究極の勉強」と銘打たれても、ちょっとね。しかも究極の勉強法は「とにかく繰り返すこと」ということのようですし。「知識をフックのように覚える」も、「ではそのフックをどうやって作るの?」と思いますし。
 
・てことで、結局クイズの解説・分析が主の内容なのだが、我々のような人間には当たり前の内容ばかりだし、この本を入り口にしてクイズの世界に入る人がいるようにも思えないし、、、という不思議な読後感であった。