菱形!(ビートたけしギャグシリーズ1)

・気まぐれの更新ブログだが、3か月開くのは我ながら珍しい。今年はとにかく忙しい。

・復活したM-1を視聴。トレンディエンジェル優勝、に別に異論はない。

・とにかくM-1は、似たような漫才を2本続け、両方で爆笑をかっさらわないと勝てない。ジャルジャル銀シャリも、2本目では既視感が先に立ってしまうつらさがあった。特に言葉遊び的なネタには、そういう傾向がある。タイムマシーン3号が典型的で、あの場合は1本目であっても途中から既視感が来る。簡単に言えば、飽きてしまうのである。見ている人の想像力を上回れなくなる、と言うか。漫才としては美しいし、きれいだし、面白いのだが、M-1向きのネタではない、と言うこと。特にジャルジャルは、ちょっとネタが整いすぎていたのかもしれない。

・一方、テンポとギャグの詰め込みで笑いをとっていくトレンディエンジェルは、2本目も(いささかパワーダウンの感はあったけれど)笑いは安定して取れるし、無茶なギャグで意外性も出しやすいし、つまりは今回のコンビの中で一番M-1向きだということになる。私にはテンポが速すぎてついて行けなかった部分が結構あったけどね。

・たぶん「トレンディエンジェルは外見から来る笑いが武器になるから、優勝できた」みたいなことを書く、自称お笑い評論家がいるかもしれないが、それは違う。彼らの計算されたギャグの羅列とテンポ、動き、表情はもちろんだが、M-1で(THE MANZAIもだったが)大事なのは、むちゃくちゃなボケに、必死でツッコむ、という図式にほかならない。それを一番体現できていたのが、彼らだったのである。

・ちなみに、私は「馬鹿よ貴方は」で涙が出るほど笑いました。はい。