新装開店

・私のHPがいきなりURL変更となりました。変更先はhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~sasaki1030/ です。なお、中身は全然変わっていません。ご面倒でも、ブックマーク等の変更をお願いします。

・さて、「Knock Out」の第2回の予選が行われたようだ。この大会で出題される問題は、考え得るあらゆる「競技クイズっぽい問題」をまんべんなく集めていると言える。史上最強、オープンで良く出る問題、QMAっぽい問題、田中さんが作る時事問題、などなど。で、そこに若干の新作難問題を入れていく。つまり、世の中の「競技クイズっぽい問題」をとにかく集めまくって、覚えまくることでしか、勝ち進めないようになっている。今回の予選三択はその傾向がさらに強まったように思う。まあ、普通の社会人だったら、問題作成なんかしている暇もないくらいクイズ事項の暗記をしないと勝てないよね、っつーこと。

・対策には、膨大な問題をひたすら吸い込むしかない。小手先の対策はそれほど役に立たない(だから「良い問題群」だ、と言いたいわけではない)。今からクイズ王を目指すには、本当に超人的な努力が必要である。クイズ大会の難易度は、ここに来て本当にボーダーレスな状況を迎えてしまったように思われる。その主因は、おそらく「QMA」の存在にある。

・基本的に、クイズ屋の考えるあらゆるクイズ大会は「史上最強」の枠を一歩も出ていない。うちのサークルのNさんのご厚意で、史上最強のビデオをすべていただいた。あまつさえ「ワールドクイズクラシック(なんつー名前だ)」「クイズ神(なんつー名前だ)」「Knock Out」等も。ぱらぱら見ているが、「史上最強」はそれまでのクイズの総決算であり、その後のクイズのスタイルや問題傾向を相当決定づけてしまった(この辺はもっと細かく分析しております)。「史上最強」では、三択・早押し・カプセル(全然カプセルっぽくない容器ですが)の問題傾向やジャンルは全然違う。つまり対策が違う。すべての対策を行い得たプレーヤーは、当時クイズ王2名しかいなかった。短期間ですべてに対応するのは無理なのだ。ま、クイズ王2名だけが対策できているような問題群を選んでいた、ともいえるわけだが。

・時代は積み重なり、当時からクイズをやり続けている人たちが、同じペースで問題を覚え続けていった結果、競技クイズっぽい知識の蓄積は、膨大なものになっていった。喫緊のクイズ王決定戦があるわけでもないので、無理のないペースでクイズの勉強をし続けていったわけだ。

・そこに、もう一つの流れであった「アーケードクイズ」が合流してしまった。クイズマジックアカデミーは、問題数の膨大化を促進しまくった(これももっと細かく分析を別項で)。「マイエンジェル」の問題納品数は、7000問だった。QMAの問題数は2桁違う。これらの問題群をも巻き込んで、クイズ屋が覚えるべき問題数は、最低でも50万問くらいになっているのではないか。ひえ~。広辞苑の見出し語の倍じゃん。

・一方、私が大昔作った「ひこねのりお」の問題(クイズの杜にも掲載されている)は予選ボードクイズで正解率が極めて低かったようだ。ということは、クイズ屋界隈ではあまりマークされていなかった問題、ということだろう。まさか、いくらまんべんなくいろんな問題を集めるといっても、私のところから引っ張らないだろうから、新作問題なんだと思うけどね。どうしても他のプレーヤーに差を付けたいクイズ屋さんは、私の問題でも覚えてみたらいかがかしら。私はあまり覚えてないけど。

・ということで、またクイズを考える試みを少し始めたいと思っている。あ、ひとつ言い忘れてました。日本クイズ連盟絡みで、「クイズを部活にできるか」という疑問をもつ人が多いようである。まあ難しいでしょうね。絶対に不可能とは言わないが、生徒数減少の現在、教員数も減り、生徒会費も減り、部費も減り、高文連に所属していない競技を部活として立ち上げるような高校は、普通に考えて存在しないでしょう。つーか、クイズ大会に出場するために公欠にしてもらう必要など、100%ないと思うのですが。