ツイッターはしませんが

・業務連絡です。8月2日午後、東大のオープンキャンパス引率のため、本郷キャンパスに出没します。約20年ぶりです。で、8月3日午前からお昼頃に、駒場キャンパスにも出没します。

・ということで、夏休みに近づくにつれてどんどん忙しくなっている状況だが、どうしても書いておきたいことがあるので記しておく。

・さて、「クイズ界」の覇権を争って(いるのか?)いろいろな動きが出ているようだが、それには何か全然興味がなくなってきた。ま、元々さほど興味があったわけでもないが、論じたくなってはいた。今は全然である。

・日本クイズ協会は会費分の「おいしい思い」を本当に会員に還元できるのだろうか、とか、AQLはなぜ早押しにこだわるのか?そもそもリーグと銘打つ必要があるのか?とか、そもそもクイズプレーヤーの人間関係ってどうよ、とか、まあ疑問はたくさんあるが、なんかどうでもいい。結局、どっちも一時の盛り上がりで終わってしまいそうな気がするのである。努力されている方には申し訳ないが。

ナナマルサンバツのアニメがいろいろ物議を醸している(のか?)。見ていないので、よく分からない(私はアタック25すら普段全然見ない)。ただ、原作マンガ(も途中から買うだけで全然読んでない)の「競技クイズ礼賛」の雰囲気からすれば、反発する人が現れて当然だと思う。ま、そういう反発も、私が既に書いた内容に近いけどね(池田清彦風文末)

この方ツイッターをする時代。もちろん毎日見ております。このツイッターもすごい。つーか、この方の論じている内容の根本にあるのは、私の意見に非常に近い。

・ここからはやや舌っ足らずな意見になるが、後ほど詳しく論じるのでご勘弁を。現在のクイズ界は、クイズを「子どもの遊び」にしようとしているように感じている。中高生でプレーヤーを拡大しようとしているのもそうだし、早押し対決的な「おもしろみの分かりやすいクイズ」を推奨しているのもそうだし、みんなで1位を目指そうとしているのもそうだし、Qさまの問題群なんかまさにそうだし。

・水津翁が「クイズは大人の遊びだ」と断言してから、もう25年になる。私もクイズは大人の遊びだと信じて、大学卒業時に作った4年間のまとめ的なクイズ冊子に「初潮編」と名付けた。今までの自分のクイズは子どもっぽかったが、これからは大人の(=おっさんの)クイズを目指す、と言う宣言だった。時代はさにあらず、クイズは大人の遊びにならなかった。「水津康夫のクイズ全書」も、クイズを大人の遊びにすると宣言するかのような問題群だった。だが、その趣旨は伝わらず、皮肉にも子供じみたクイズの難化に寄与する結果となってしまった。子どもは細かいことを覚えて誇るのが好きだからね。

・「マンオブシニア」も、その延長戦で論じることができる。私は、往年の名プレーヤーがベタを超早押しする姿なんて見たいか?と思ってしまった。あそこに「人生経験が出るクイズ問題」「大人にしかおもしろみが分からない問題(下ネタという意味ではなくて)」を練り込めなかったか。

・ちなみに私が大人のクイズだと思う最たるものがこれ。ちょっと笑い声の足しが多いけど。ともかく、石坂浩二さんを雑学のご意見番にするような使い方を、個人的には見たくなかったな。