21世紀枠に負けたのは(以下略)(高校教員炎上シリーズその1)

・ちょっとだけ、高校生クイズの感想などを。といっても、まあ今までの感想と大して変わらない。なので、今回に限ったことだけ。

・わざわざ海外まで行って、室内でクイズをやるのはやっぱ画にならない。ワシントンのクイズは海外に行く必要なし。電車を使うクイズも、別に電車であることに意味がないし(ちなみに、私は第20回の高校生クイズを高く評価している)・・・今年は例年以上に「海外でクイズをしている感」が薄かったような気がする。ま、予算やら何やらいろいろあるのだろうが、ナイアガラに行ってばらまきって・・・。要は、行った場所を生かしたクイズが全然なかった、ということ。

・意味不明なのは寝起きドッキリにも言える。クイズにほとんど関係ねーじゃん。荷物をまとめさせる必要も感じないし。もしかしたら放送上カットされたイベントがあったのかもしれないけど。

・個人的な意見としていえば、スタジオパートは必要なし。最近のバラエティー番組は、海外に行ってきたVTRをスタジオで見る、というスタイルが一般的だが、別にそうする必要はないんじゃないの? 福留時代では何故かいかりや長介三田寛子が第5回で司会をしているが、結構違和感を感じた。第7回とか第8回の、梶原しげるによる(何故かヘリコプターに乗っているが)つなぎくらいが、見ていて心地よいように思う。

・決勝。ヘミングウェイの子孫、必要? あと、「カドリエンナーレ」の問題は、さすがにカワイソウかな。

・結局21世紀枠じゃん(桜丘・灘は昨年も今年も)。やっぱ無くした方がいいんじゃないの? さすがに腑に落ちん。

・一番問題なのは、問題である。が、もう言う気も失せた。クイズ屋がよってたかって努力して、クイズ的難問をベタ問題(基本問題、では決してない)にし、高校生に覚えさせるように仕向けて、自分たちの都合の良い高校生を選別することができるようになりました。めでたしめでたし。というところか。

・そうやって選別した挙げ句、いろんな問題をチョチョイと組み合わせた結果があの決勝戦の「息詰まる熱戦」ということですね(まあ、かなり編集はしているだろうが)。いや、そういったことはクイズ番組なら当然行われていることであり、それ自体はそれほど非難すべき事でも無い。ただ、露骨すぎるのである。1対1の組み合わせとかも露骨。つまり、「シナリオ透けすぎ」。自分たちの都合の良いように持って行こうとしすぎなのだ。普通、もっと上手にやるけどね。我々が見て気付くのは仕方ないが、一般視聴者が見ても「問題の出し方おかしくないか?」って気付くでしょ。その辺、やっぱりウルトラクイズは見事だったのである(晩年は結構ひどかったが)。

・まあ、尺がないから、それほど魅力的でなかった挑戦者が、徐々に成長していく姿を描いてる暇なんか無いわけで。だったらキャラ立ちしている人を最初から残したいよね。勝ち残るのはかわいい子の方が数字が伸びるよね。気持ちは分かるが、別にそうじゃない子が勝ち残ったっていーじゃん。めいっぱいかわいいところを引き出してやればいーじゃん。アメリカくんだりまで連れて行くんだから。そのくらいやってくれたら本当に夢があるよね。

・ということで、概ね否定的な意見を並べてしまった。

・最後に全然関係ない話をひとつ。ツイートを終了したquizlongだが、クイズ屋界隈では正体が分かっているのだろうか。最近、何となく本棚から手に取った『スーパー情報活用術』(ちくま新書)とかなり文体が似ていることに気付いた。でも、まさかね。