お薦めのクイズ問題集

・クイズの本を見つけたとき、瞬間的に買うべきか買わざるべきか、書店で即断するのが常なのだが、今回ばかりはしばらく見つめて、「うーん」と唸ってしまった。

・「クイズドリル」である。この半額ならノータイムで購入するのだが、他の市販の問題集などにあるベタ問を寄せ集めて500問で1296円は、さすがに高いよなー、中高生向けになってないじゃん、などとひとしきり逡巡した挙げ句、「クイズの歴史を研究する史料として、数十年後に価値が出るかもしれない」と自分に言い聞かせて購入した。にしても高い。

・「チュートリアル」と銘打った部分も内容が非常に薄く、この程度の情報ならネット経由で無料でいくらでも手に入る。問題と解答の羅列だったら、昔の「史上最強のクイズ王決定戦」とか「TVクイズ番組攻略マニュアル」とかの方が、問題の多い分良心的。ベタ問を寄せ集めただけの問題集なら、「あなたがクイズを始めるための本」とかの方がお薦めか。つーか、ここにある田中健一さんの問題と日高さんの問題でいいと思う(無料で4000問超!)。

・あんまり田中健一さんばかり褒めるのもいかがなものか、と自分でも思うのだが、「クイズマガジン21」から「田中健一の未来に残したい至高のクイズ」「QuizistA」あたりに進めば、かなりの初心者でも、クイズというものが相当分かってくるとは思う(もっとも、田中さんにもクイズの文体にクセが多少はあるので、他の人の問題にも触れるのがよい。これは言うまでもないことだ)。

・「QUIZ JAPAN」と違い、装丁が立派なら多少値段が高くてもクイズ本は購入される、とはいかないのではないか。実際売れ行きが分からないので何とも言えない。初めからコピーで問題が出回ることを想定して値段を上げているのだろうか? ほるぷ出版だから高いのか?