・「QUIZ JAPAN」10、とりあえず読了。さほど激辛批評が思い浮かばないので、甘口批評。
・編集者が少ない状況では仕方ないのだろうが、ちょっと古いインタビューが多いような・・・。この間に日本クイズ協会理事の入れ替えがなくてよかったですね。にしても、HPに掲載したほぼそのままの記事が多く、大枚はたいて購入したお得感が非常に少ない。
・例えば、レギュラー化してからのGRAND SLAM達成者のコメントは全く取れていない。2月中旬発売の本の原稿って11月中旬くらいなのか? せめて「小説イントロ」だけでも掲載できたら良かったのに。
・てことで、興味深いのは田中健一さんのインタビューだけ。もっとも、私は田中さんという人物を全く知らない訳ではないので、「いかにも田中さんのおっしゃいそうなことだなー」と内容を追認する感じ。興味深かったのは、仲野隆也さんとの関係。やっぱクイズ作家が一度は通る人物なのだろうか。
・今号は全体に「クイズの内輪の話は、一般には受け入れられないよ」というメタメッセージを感じる内容となった。視聴率が悪いと言われ続けた「99人の壁」だが、結構みんな面白がって見てるんだよね。ああいう「こざっぱりした」バラエティー番組(クイズ番組、ではない)の需要はあるのだろう。ゴリゴリのクイズ屋(私ではない)が出ても、一切そのことに触れないしね。
・最後にちょっとだけ。秋元さんも触れていたが、ここにある映像は、出演者からすると本当にありがたいものである。一般参加者をヒールにしないように気を遣う方向性を、明確に打ち出しているからだ。
・私は、「99人の壁」という番組なんだから、自分がもうセンターに立つ権利がなくなっても、センターにかわいい子どもが出ていても、ましてや100万円獲った後でも、壁は壁としての役割を演じ続けなければならないと思っているし、少なくとも私はそういうつもりで最後まで気を抜かずクイズし続けていた。