高校生クイズ09 感想1

・昨日アップした問題についてのフォローは演劇の大会後に。

高校生クイズ視聴。相変わらず、大したことがない問題を難しそうに見せる手腕は健在。いや、前回以上。

・数学的な問題が特にひどい。レンガの総数は公式を単に計算する速さだけだし、「数学オリンピック」と銘打った問題、何処が「高校史上最高レベルの問題」なのか。数学オリンピックにいつ出た問題なのか。どう低く見積もっても「国内第1次予選」で出たとしか思えない。計算さえしてればそのうち出るし(私がやってみたら、計算機無しでも6~7分くらいでできた)。にしても開成高校、答えは絶対に1/6より大きいだろうに。

アインシュタインの公式の問題も、ただ計算するだけなのに、いかにも「アインシュタインの脳に挑戦する」ような演出。論語も授業で扱うような有名な箇所だし。

・過去問も健在。今回の問題の解答になった単語を、クイズの杜のPDIC(私は大量に問題を提供したということで、データをいただいている)で検索をかけると、出るわ出るわ過去問が。「処処啼鳥を聞く」もQUAPSというところで出ているらしい。ま、その辺の分析は「高校生クイズを極めるページ」などが詳しい。にしても、高校生クイズで学校の名を挙げようとする高校教師など、名乗り出るものなのだろうか?

・ある国語ベテラン教諭の言。「あれだけ難しい問題を正解しまくってて、最後に教科書に書いてあることが分からないんだから面白い」。全く同感。

・準々決勝。特定の問題集の問題が多い。例えば、「abc」という大会に出た問題が多い。順に「プリンキピア」「アンモニア(後フリがやや違うが)」「勘亭流」「キンシャサブラザビルを答えにした問題はヒットせず)」「そして誰もいなくなった」「トリケラトプス」「ウバメガシ」「マルサス」「スーラ」「シナイ山」。例えば「日本の歴代天皇の中で唯一漢字4文字で表記される第103代天皇は誰でしょう」は、ここ98問目にあるのだが、問題文までほぼ同じ。他には「QuizRoad」というメルマガの問題も結構引っかかる(当然といえば当然か)。Mino-Tenというのも結構見つかる。「abc対策会」というのも少しある。解答として全く引っかからない単語はほとんど無い。

・ということで、万が一高校生クイズで勝ちたいと思う人は、そのあたりの問題をガツガツ覚え、すばやい計算力を身につけるのが良いと
思われる。ま、来年もあの形でやる、という保証は何もないけど。

・ちなみに、私は自作問題のほとんどをPDICデータ化している。そちらで検索をかけたら、全然引っかかる問題がなかった。

・決勝の問題は絶対に東大生正解率1%以下だけを集めたのではないと思う。オルニチン回路とか、ロカルノ条約とか、失われた時を求めてとか、パノプティコンとか、が1%以下には絶対に思えない。

・疲れたので続きはまた今度。正解音まで長すぎる、とかの話も。