早押し(企画)は死んでもやらない(TQC先人の言葉その2)

・『クイズ思考の解体』、少し読んだ。第1章について。とりあえず一読しただけなので、意見はこのあとまた変わるかも。そうなったら許してください。

 

・私もここ1年以上クイズ史的なことをずっと考え続けてきたから、よくわかる。歴史を記述しようとする場合、そもそも記述者の中に「現在の状態は、どうしてそうなっているのか」「今後、どう進んでいくのか」等の解決したい課題があって、それを説明するヒントになるように記述していきたい、という思いを持つものだ。

 

・伊沢氏と私が違うのは、その解決したい課題の部分なのだろうと思った。伊沢氏は、歴史記述のゴールを「クイズ史の二周目が終わらないでいる要因としては、『東大王』の成功と『QuizKnock』の設立が大きい」とし、なぜこの2つがクイズ史の継続に貢献したのかを分析すべく、歴史を紐解こうとしている。氏の立場としては、当然だろう。

 

・私にも解決したい課題はあった。それは「なぜ現在のクイズマニアは、あれほどまでクイズに勤勉かつ厳格になれるのか」ということである。このページの熱心な読者(などいるのか?)ならお分かりの通り、私はクイズに勤勉でも厳格でもない。だから、本気で疑問なのである。ただ、クイズ史についてやや細かく考えているうちに、「かなり細かい点に至るまで、クイズの現象面に関する様々な疑問は、1995年までのクイズ史を分析することで、だいたい説明できる」ということに思い至った。ということで、自ずと書きぶりは違ってくるわけだ。もちろん、同じことを考えている部分も結構あるけどね。

 

・にしても、売れてるらしいのに、あまり感想を書き込んでいる人を見ない。私の検索能力が低いのか? 大枚はたいて購入したんだから、どんどん意見を書いた方が良いですよ。

 

・さて、今日の本題。このクイズには、私も参加している。たしか「アインシュタイン光電効果ノーベル賞を受賞したのは誰、とか、そんな問題)」と「アイロニー」を正解した記憶がある。説明するまでもないが、「アイロニー」は「藍」と「色(好きな色を獲得できる)」が入っているということ。「白」が入っているとマイナスなので、早押しクイズなのにいったん頭で答えを復唱してからでないとボタンを押せない企画である。このころから「早押し」を対象化して考えていたということでしょう。

 

・ビールの企画も多分参加したはず。なお、この出題の「田中」というのは、健一さん(9期)ではなく12期の田中さん。まあ、呼び捨てにしているからね。