新 年乃始乃 波都波流能 家布敷流由伎能 伊夜之家餘其騰(万葉仮名クイズその1)

・2018年ももうすぐ終わる。今年を振り返ると、私にしては珍しくクイズづいていた年だなあ、と思う。

TQC35thは田中さんの問題を心より堪能した。基本的に問題の傾向は合わないので(田中さんは旅行好きだしスポーツ好きだし時事好きだし、世事に疎い私と真逆)勝てるとは思っていなかったから、結果には割と満足している。ただ、「クイズでは、拾える問題を落とさない努力がプレーヤーとして重要だ」という当たり前のことを、今更ながら思い知った。

・このとき、鶴君に久しぶりに会った。「東大風とは君のことだ。でも君は東大じゃないから!」は二次会の飲み会で出た私の名言だが、考えてみると彼のように確固とした「作風」を持っているクイズ問題作成者というのは結構貴重だと思う。そんな彼が問題集を上梓した。私は「電子書籍でも作れば良いんじゃない」というようなことを言ったのだが、彼は冊子にした。今なお冊子の方が流通力を持つクイズ界という場所の特殊性に鑑みると、これは非常に意味があることだと思う。しかもタダだし。私はデータでもらっちゃったけどね。ちなみに、私は面倒なので手軽なようで手軽では無いネット公開をしている。親切に電子書籍っぽくもしない。高校生が流しに使えるような問題じゃないから、それでいいと思っている。

・あと7月に、ほんの少しだけクイズの知り合いが増えた。私には非常に珍しいこと。

・自作問題的には、「後ろ姿で誰でしょうクイズ」「モザイクかけて誰でしょうクイズ」の二部作が気に入っている。こういう対策できない問題がやっぱりいいなあ。我らがマンオブチャンピオンは博識だから必ず勝つんだけど。

・時は移り、12月。諸事情あってまだ詳しく書く気になれないが、「拾える問題を落とさない」以上に「取れる問題を人に取られない」とか、「一見戦術が無いように見えて戦術が必要」とか、「やっぱ慣れだよな~」とか、そういうことを身をもって思い知る出来事があった。こんなにムキになってクイズに向き合ってる時期は、人生でそう無い。少なくとも、結果を出さなくてもクイズを語ってきた自分にとって、プレーヤーとしての自分に向き合っている今年一年は、わりかし貴重な時期だったかも知れない。

・平成はまだ4か月続く。平成の最後を何で飾るか、まだ決まったわけではない。

・とはいえ、大都市近郊に住んでいない自分が、コンスタントにプレーヤーとしてクイズをすることが、どれだけ厳しいことかも思い知った。今回は特別に「公の場」でクイズをしているが、こんなことは今後絶えてなくなるであろう。わざわざ大都市優遇な風潮に、大枚かけて乗る気も無い。そこまでしてやりたいクイズもない。地方格差を埋めるために、私が身銭を切って体力を消耗するのは今回が最後。まあ、私も馴れ合いの雰囲気って嫌いだし。プレーヤーとしての自分を、基本的に重視していないのもあるし。プレーヤーとして頑張ろうと思うと、問題作成もできないし、だいいち読書ができない。つまんないのー。

・と、まるで「ガキの使い晦日」の予告編みたいに訳の分からない文章で、今年は閉めたいと思います。このところクイズ三昧で疲れたので、少し温泉でゆっくりしてきます。皆様、これといってクイズ番組もないですが、良いお年を。来年は1000問以上作るぞ!