問題 このグラフの「凹凸」を答えよ、という数学の問題の答えは、普通何か何?

このツイートに非常に多くの人が反応したという。ところが、このツイートには一切「いいね」がつかなかった。これが私にはよく分からない。この2つのツイートの内容は、非常に密接に関わっているのに。

 

・一応解説しておくと、中高生がやりまくっているクイズ問題群なら、「デコボコのデコと/いう」で押して「5画」か「かんにょう」かが答えになる、というのが普通。これが秋元さんのツイートに言う「過去のデータをそのまま引っ張ってくる」というヤツだ。

 

・でも、そもそも田中健一さんは「新しい前振り」を付けることに血道を上げている方だ。そんな風に問題が進むはずはない。大人ならすぐそう思う(思わない人はよほどセンスがない)。ところが、超早押しを磨きまくっている高校生なら、勝手に指が反応する。「デコボコのデコと/いう」が、全然違う展開の問題文になれば、どうしても普段の超早押しを控えざるを得ない。そう印象づけるには充分の問題である。これがないとどうなるか。「アタック25」のクイズ手練れ大会で場が荒れまくって鐘が鳴ることがあるでしょう。あんな感じになるわね。そんな大会が全国一を決めるのにふさわしいわけがない。わずか1問で「バカ押し」を防いだ見事な仕事なわけですな。

 

・しかも答えが「甲子園」というのも1問目にふさわしいわけで、非常にしゃれている。

 

・まあ、引っかけ問題と言えなくもない。引っかけたくなければ「オウトツのトツ」といえば、「5画」という答えにはならないので。

 

・一応付け加えておけば、前振りで押せないとなれば、次のベタ落ちする部分で勝負が決するわけで、結局超早押し勝負と変わらない状況も生まれうる。田中さんはそれを防ぐために、様々な種類の問題を取り混ぜておられるが、全問見たわけではないのでこの話はここで止めておく。そこまで含めて、プロの仕事をされていると思う。

 

・さて、では、なぜこのツイートには「いいね」がつかなかったのでしょう。結局「デコボコのデコという」で始まった問題は、「5画」「かんにょう」のいずれかが答えでなければならないと、世間で思われているからなのでしょうか。引っかけ問題に見えてしまったからなのでしょうか。それとも、「スーパーマリオ」のたとえが分かりづらかったからなのでしょうか。いやいや、単に田中さんの仕事のすごさにみんなが気付いていないだけなのでしょうか。興味は尽きませんね。