サファイアを目に埋め込んでる方と埋め込んでない方(明確な対比シリーズその4)

・「プロフェッショナル」のクイズ回を視聴。普通は1人を取り上げる番組だから、2人を取り上げるのは割と異例なわけだが、この2人の対比が非常に明確であり、お互いへの感情のやりとりが分かりやすいから、そこにドラマが見えてくる。面白く見た。

 

・クイズに限らず、アイディアを出して形にすることを主たる仕事にする人達の苦労は、並大抵のものではないだろう。本当に、何にも出てこなくなる瞬間がある。「マイエンジェル」問題作成直後に携わった「アブノーマルチェック」の質問を考えるバイトが、今までで一番の地獄だった。一生懸命考えれば出てくる、と言うものでもないから。若き鬼才・田平宏一がほとんど一人で考えたぶっとび(死語)企画であり、携われたのが本当に幸運(「マイエンジェル」とは相当別の意味で)だったのだが、面白い企画ほど、ネタ出しに苦労する。同じパターンでネタを量産しなければいけないし。

 

・謎解きだけでなくキャスター的な仕事をしたり、クイズ動画だけでなく教育っぽいアイテムの宣伝をしたり、肉体改造したり、多角的に事業展開する人がいるのは当然の流れだと思う。結局は「自分」を資本にする職業だしね。

 

・そんな中にあって、あえてテレビを主戦場とする苦しいクイズ作家業を続けるお二方には頭が下がる。クイズが好きだ、というだけでは続かない。ただ、同じオッサンの目から見て、ちょっと無理して走りすぎているようにも感じる。それにしても、あの二人の後継者っているのかな?

 

・クイズを論じる試みは、まさに多岐亡羊の極み。ただ「QUIZ JAPAN」の次の発刊の前に発表しないと、内容がかぶりそうで困った。