故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。

・年頭の感。相変わらずぼやっとしたことを。分かりづらいでしょうが、思いついたまま書く。

 

・受験勉強として繰り返し出題される問題にはめっぽう強いが、ちょっとずらされると対応できない。そういう受験生を数多く見てきた。そういうときにもビクともしない、知的にタフな連中は、例外なく「余計なこと」をたくさんしてきたヤツらだった。昔は、そういう人が多かったと思う。で、経験した「余計なこと」の総体が、その人の個性を形作っている。「余計なこと」をしていない人は、何処かみんな似ているものである。

 

・そういう無数の「余計なこと」のひとつに、どうか「クイズ」が入ってくれていればいいなあ、と思う。

 

・余計なことついでにもう一つ余計なことを。これから、幼少期から「余計なこと」をどれだけ経験したかで勝負が決まる時代が来る。必ず来る。だって世の中が「余計ではないこと」の精度を競う時代になっているんだもの。そこで「96点ではなく97点を取るには」みたいな勝負をしてもしょうがないのである。だから、「クイズという余計なこと」と私が言う場合、想定しているのは「みんなが同じ目標を目指すようなタイプのクイズではないクイズ(なんだそれは)」のことである。

 

・わざわざ必死に勉強をして某大学の理系に入学をしたのに国語の教師をやり、役にも立たないクイズなどをたしなみ、「昭和お笑い史」に造詣の深い、英語ダメダメ人間としては、そういう時代がくることを切に祈るわけである。