高校生クイズ 32-1

・さて、高校生クイズである。

・1回戦。私としては「幅広いクイズ本から問題を持ってきた」という印象なのだが、これだけ正解率が高いところを見ると、高校生の間で出まわっている問題集にあるものが多いということか。ま、いずで相当クイズ問題集をやり込まないと無理、ということでしょうね。

・毎年書いているような気がするが、こういうのを数%正解している東大生というのは、何と知識量の旺盛な人たちなのか! 純粋に感動する。(あの東大生正解率には、クイズ研究会は入っていないはず)

スカイツリーの問題を某サイエンス作家が「高校生レベルは超えています」と言っていたが、この人はサイエンス作家なのに高校の教科書を読んだことがないのだろうか。明らかに物理の教科書の最初の方に書いてある公式で解けますが。一応言っておくと、力学の基本的な公式の3つ目を使い(時間を求めたくないので)、2×9.8×634のルート(ということは14×ルート63.4)を求める。これは単位がm毎秒だから、時速に直せば正解が出る。ただし、本当はダルビッシュの身長をスカイツリーから引かなければいけません。また、番組のなかでルート634を2.52としていたのは明らかに間違いですね。

・都合の悪い問題は東大生正解率を発表しない、というのもなかなかやりますね。ニトログリセリンの反応式(要はニトロ化)なんか、理系の普通の東大生ならみんな正解しますからね。一方、知のアスリートたちは・・・あの問題はカットしてあげた方がいいのではなかったか?

・というか、今回は理系に強い高校生があまり残らなかった。これは制作サイドにとって誤算だったと思う。ま、理系に強い高校生が来ても、やらせることは単なる筆算ですが。

・準々決勝。と思ったが、長くなりそうなのでまた明日。

・一応準決勝の計算問題について。シュテファン=ボルツマンはただ当てはめるだけですね。太陽の表面積で割るのをお忘れ無く。また、約分して簡単になる数字にはなっていないので、本当に計算がしんどい。つーか、4乗根ルートから数字をくくりだしてしまうと、目標の「1116」という数字が出てこないと言うのはきつい。

・マンモスの方は超簡単ですね。説明するまでもありませんが、いろいろあって、3.184*5730で出ちゃいます。ふう。